GoogleスプレッドシートのLAMBDA関数の使い方|MAPやBYROWとの組み合わせ活用例も紹介

Googleスプレッドシートでよくあるのが、

同じような数式を何度も書くのがめんどくさい…

という悩み。

そんなときに便利なのが、LAMBDA(ラムダ)関数です!

ちょっとプログラミングっぽい名前ですが、よく使う処理を“自作の関数”として登録できる便利な関数なんです。

この記事では、LAMBDA関数の基本から、一緒に使うと便利な関数の一覧と具体例まで、初心者の方にもわかりやすく解説していきます!

目次

LAMBDA関数ってなに?

GoogleスプレッドシートのLAMBDA関数は、「よく使う処理」を関数としてまとめられるとても便利な機能です。

たとえば、「税込価格を計算する」「文字を整形する」「条件を満たすかチェックする」など、何度も使う処理を関数として定義して再利用できるようになります。

難しそうに見えるかもしれませんが、この記事では 初心者向けにわかりやすく解説しますのでご安心を。
MAP関数やBYROW関数との組み合わせ例もあるので、実務でもすぐに役立ちますよ!

LAMBDA関数の書き方

=LAMBDA(引数1, 引数2, ..., 計算式)
  • 最初に引数(関数に渡す値)を指定します。
  • 最後にその値を使ってどう計算するかを書きます。

例えば、消費税込み価格を求める関数はこうなります。
引数は日本語でもOK

=LAMBDA(価格, 価格 * 1.1)

この関数に「1000」を渡すと、「1100」が返ってきます。
スプレッドシートではそのままでは使えないので、他の関数と組み合わせて使うのが基本です。

GoogleスプレッドシートでLAMBDA関数と組み合わせて使える関数一覧

LAMBDA関数だけでは何もできないので、他の関数と一緒に使うことが前提です。
よく使われる組み合わせはこちら!

関数何をする?特徴
MAP各要素に処理を適用する縦横どちらでもOK
BYROW行単位で処理する行ごとにまとめて処理したいとき
BYCOL列単位で処理する列ごとの集計など
SCAN一連の処理を順に積み上げる累計や段階的な処理に
REDUCE値を1つにまとめる合計や平均などの集約に

たとえば、MAP + LAMBDAを使うと「すべてのセルに10%アップの処理をする」といったことが簡単にできます。

【初心者でもわかる】LAMBDA関数と他関数の組み合わせ活用例

① MAP関数 × LAMBDA関数:価格に10%上乗せ

セル範囲 A2:A6 にある価格に対して、10%上乗せした結果を B2:B6 に表示したい場合

=MAP(A2:A6, LAMBDA(x, x * 1.1))
  • x に各セルの値が順番に入ります。
  • x * 1.1 によって、10%増しの値を出しています。

MAP関数の使い方はこちら

② BYROW関数 × LAMBDA関数:行ごとの平均を出す

3教科のテスト結果が B2:D6 にあるとします。各生徒の平均点を求めたいとき

=BYROW(B2:D6, LAMBDA(row, AVERAGE(row)))
  • row には行ごとのデータ(例:B2~D2)が入ります。
  • その行の平均点を AVERAGE 関数で出しています。

BYROW関数の使い方はこちら

➂ BYCOL関数 × LAMBDA関数:列ごとの合計

範囲 B2:E6 にあるデータの列ごとの合計を出したいとき

=BYCOL(B2:E6, LAMBDA(col, SUM(col)))
  • col には各列(B列、C列…)の値が順番に入ります。
  • SUM(col) で各列の合計を出しています。

BYCOL関数の使い方はこちら

④ REDUCE関数 × LAMBDA関数:文字列をつなげる

範囲 A2:A5 に入っている文字列(例:「りんご」「バナナ」「みかん」)をひとつにつなげたい場合

=REDUCE("", A2:A5, LAMBDA(acc, cur, acc & cur))
  • acc は「これまでの文字列」。
  • cur は「今のセルの文字列」。
  • & を使ってどんどん文字列を結合していきます。

REDUCE関数の使い方はこちら

よくある質問(FAQ)

Q. LAMBDA関数はGoogleスプレッドシートでどんなときに使いますか?

A. 繰り返し同じような計算や処理を行うときに便利です。MAP・BYROWなどと組み合わせることで、自作の関数として活用できます。

Q. ExcelのLAMBDA関数との違いはありますか?

A. Excelでは「名前付き関数」として保存可能ですが、Googleスプレッドシートでは現時点では未対応です。

まとめ

LAMBDA関数は一見難しそうに見えますが、他の関数と組み合わせることで驚くほど便利になります。

特に、以下のようなときにおすすめです

  • 何度も同じような処理をしたいとき
  • 大量のデータに一括処理したいとき
  • 自分で関数のようなものを作りたいとき

使いこなせば、Googleスプレッドシートが半自動ツールのように生まれ変わります!
最初はMAP関数との組み合わせから試してみてくださいね。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

エンジニアを数年経験し、現在は事業会社でデータ分析業務に従事しています。
取得資格:基本情報技術者、G検定、統計検定2級

目次