ARRAYFORMULA関数の使い方と実践例3選【作業効率アップ】

こんにちは、ツムギネコ知恵袋です。
Googleスプレッドシートで「同じ数式を何度もコピペして面倒…」と感じたことはありませんか?
そんな悩みを解決してくれるのが、ARRAYFORMULA(アレイフォーミュラ)関数です。

この記事では、ARRAYFORMULA関数の基本的な使い方から、実務で役立つ具体例までを初心者向けにわかりやすく解説します。

目次

ARRAYFORMULA関数とは?|Googleスプレッドシートで複数セルを一括処理

ARRAYFORMULA関数は、Googleスプレッドシート独自の強力な関数です。1つの数式で複数行・複数列にわたる処理を自動化できるため、作業効率が格段に向上します。

ARRAYFORMULA関数のメリット

  • 作業の手間を削減:コピー&ペースト不要で、数式を一度入力するだけ。
  • エラーの防止:手作業での数式ミスを防げる。
  • シートが軽くなる:複数のセルに数式を入れるより処理がスムーズ。
  • 新しいデータにも自動対応:行が追加されても自動で計算される。

実務で使える!ARRAYFORMULA関数の活用例3選

ここからは、実務でよく使うシーンを例に、ARRAYFORMULA関数の具体的な使い方を紹介します。

① 単価×数量で売上金額を一括計算【基本的な掛け算処理】

シート構成例

商品名単価(B列)数量(C列)合計金額(D列)
A商品1005
B商品2503
C商品8010

数式(D2セルに入力)

=ARRAYFORMULA(B2:B * C2:C)

この1行で、すべての行の「単価×数量」を一括で自動計算できます。
ただ、このままでは下に0が表示されますね。。。

見栄えが悪いので次に記載する数式で不要な0を消してみましょう!

=ARRAYFORMULA(if(A2:A="","",B2:B * C2:C))

これで0が空白で埋められます!

② タスク管理|完了日からステータスを自動判定【条件分岐の一括処理】

シート構成例

タスク名期日(B列)完了日(C列)ステータス(D列)
資料作成2024/05/312024/05/28
会議設定2024/06/05
議事録作成2024/05/202024/05/25

数式(D2セルに入力)

=ARRAYFORMULA(
IF(A2:A="","",
  IF(ISBLANK(C2:C), "未完了",
    IF(C2:C > B2:B, "遅延", "完了")
  )
))

少し見やすいように関数を整理しています。
➀で紹介したように最初はA列に文字列がなかったら空白で埋める処理をしています。
そのあとの処理は以下の通りになります。

  • 完了日が空欄 →「未完了」
  • 完了日が期日より後 →「遅延」
  • それ以外 →「完了」

③ VLOOKUPと組み合わせて商品名を自動取得【複数行の参照処理】

注文リスト(シート1)

商品コード(A列)商品名(B列)数量
P0015
P0033
P00210

商品マスタ(シート2)

商品コード(A列)商品名(B列)単価
P001パソコン1000
P002キーボード200
P003マウス150

数式(B2セルに入力)

=ARRAYFORMULA(
IF(A2:A="","",
VLOOKUP(A2:A, '商品マスタ'!A:B, 2, FALSE)))

商品コードに対応した商品名を一括で取得します。新たな注文が追加されても、自動で反映されます。

まとめ|ARRAYFORMULA関数を使えばスプレッドシート作業がもっと快適に!

GoogleスプレッドシートのARRAYFORMULA関数を使いこなすことで、

  • 数式のコピペ作業を削減
  • 入力ミスを防止
  • 常に最新の状態を保ったデータ処理

が可能になります。

業務効率化やルーティンの自動化に役立つ関数なので、ぜひ活用してみてください。

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この記事を書いた人

エンジニアを数年経験し、現在は事業会社でデータ分析業務に従事しています。
取得資格:基本情報技術者、G検定、統計検定2級

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