スプレッドシートでデータ入力をしていて、こんなことに困った経験はありませんか?
- 「リンゴ」「りんご」「林檎」など、表記がバラバラになってしまう
- 同じ内容を何度も手入力するのが面倒
- 入力ミスに気づかず、後で修正が大変になる
こうした悩みは、プルダウンリスト(ドロップダウンリスト)を使えば一発で解決できます。
この記事では、基本的な作成手順から、応用的な使い方までをステップ形式でわかりやすく解説します。
プルダウンリストを使うメリット
まずは、なぜプルダウンリストが便利なのかを整理しておきましょう。
- 入力ミスを防止できる
→ 選択肢を選ぶだけなので、誤字や表記ゆれがなくなる - 入力作業が早くなる
→ 毎回同じ単語を手入力しなくて済む - データの整合性が保たれる
→ 集計や分析もスムーズにできる - 複数人で編集する場合にも有効
→ 誰が入力しても同じフォーマットで管理できる
プルダウンリスト使用前と使用後の比較(例:入力ミスのある表と、統一された表)

プルダウンリストの基本的な作り方(3ステップ)
ステップ1:セルを選択する
まずは、プルダウンリストを設定したいセル、またはセル範囲を選びます。
(例:C2〜C11 など)
ステップ2:「プルダウン」を挿入する
- メニューバーの「挿入」をクリック
- 「プルダウン」を選択

ステップ3:データの入力規則を設定する
「データの入力規則」ウィンドウで以下の設定を行います。
条件の設定
- リストを直接入力
条件を「プルダウン」と選択して直接項目に入力していきます。

- セル範囲を参照
条件を「プルダウン(範囲内)」としてリストが記載されている範囲を選択します。
(例:='シート1'!$E$2:$E$4
)

無効なデータが入力された場合
詳細オプションをクリックするとデータが無効なときの設定ができます。
- 警告を表示
入力はできるが、リストにない場合に警告が出る - 入力を拒否
リスト外の入力はできなくなる(データの正確性を重視したいときにおすすめ)
ヘルプテキストを表示する(任意)
「選択したセルのヘルプテキストを表示」にチェックを入れると、入力時に「クリックして値を入力してください」と分かりやすくなります。
※任意でヘルプテキストを変更可能です!
設定が終わったら「完了」をクリックしましょう。
応用編:もっと便利に!プルダウンリストの活用テクニック
別シートのリストを参照する
選択肢が多い場合や、複数のシートで同じリストを使いたい場合には、別のシートにリストを作成して参照すると管理がラクになります。
- 新しいシートに、リストとして使いたい項目を縦一列に入力
- 「データの検証」で「セル範囲を参照」を選択
- 例:
シート2!A1:A10
のように、参照範囲を指定
関数を使ってリストを動的に変える(上級編)
OFFSET
や INDIRECT
関数を使えば、入力内容に応じてプルダウンリストの内容を切り替えることも可能です。
たとえば「カテゴリ」を選ぶと、それに応じた「サブカテゴリ」が表示されるような連動リストも作れます。
※このあたりは、別記事で詳しくご紹介予定です♪
まとめ
スプレッドシートのプルダウンリストは、入力ミスの削減・作業効率アップ・データの一貫性確保と、いいことづくめの便利機能です。
✅ 初心者でも数ステップで設定できる
✅ 応用すれば、さらに柔軟な入力管理が可能
✅ チームでの運用や日々の業務にすぐ活かせる
ぜひ、あなたの業務でも活用して、快適で間違いのないデータ入力を実現してくださいね!