「納期まであと何営業日?」「有給は何日分使った?」
スプレッドシートを使っていて、土日や祝日を除いた日数を自動で計算したいという場面は多いのではないでしょうか。
そんな時に活躍するのが、NETWORKDAYS
関数です。
この関数を使えば、開始日と終了日を指定するだけで、土日を除いた「営業日数」を一発で計算できます。さらに、祝日を除外したい場合にも対応可能です。
この記事では、NETWORKDAYS関数の基本構文から、よくあるミスや活用例まで、実務にすぐ使える形でわかりやすく解説していきます。
NETWORKDAYS関数の基本構文
=NETWORKDAYS(開始日, 終了日, [祝日])
- 開始日:計算の開始日(例:A1セルなど)
- 終了日:計算の終了日(例:B1セルなど)
- 祝日(省略可):土日以外に除外したい日付(例:C1:C5 などの範囲)
基本の使い方
例:2025年6月1日〜6月14日の営業日数を求める
=NETWORKDAYS(DATE(2025,6,1), DATE(2025,6,14))
この場合、土日を除いた営業日数(平日)が返されます。

祝日を除外する方法
祝日も除いた営業日数を知りたい場合は、祝日をリスト化しておき、そのセル範囲を第3引数に指定します。
例:5月1日〜5月15日 の営業日数(祝日あり)
ゴールデンウィークを含む期間で、実際に関数を使ってみましょう。
=NETWORKDAYS(DATE(2025,5,1), DATE(2025,5,15), C2:C5)
祝日リスト(C1:C4)
日付 | 内容 |
---|---|
2025/05/03 | 憲法記念日 |
2025/05/04 | みどりの日 |
2025/05/05 | こどもの日 |
2025/05/06 | 振替休日 |
このように祝日を別セルにまとめて指定することで、ゴールデンウィークの影響をしっかり除外できます。

よくあるエラーと対処法
日付形式でない値を使っている
#VALUE!
エラーが出る場合、セルに文字列として日付が入っているケースが多いです。
対処法
=DATE(年, 月, 日)
で明示的に日付を指定する- 日付セルの形式を「日付」に統一する
祝日の範囲が空白や無効なデータ
祝日リストの中に空白セルや文字列(例:「振替休日」など)が混じっていると正しく計算されません。
対処法
- 祝日リストは、すべて日付形式のセルに統一する
- 祝日リストの範囲を見直す
実務での活用例
工数見積もりに使う
A1、B1セルは日付を入力して以下のように関数を組むと営業日数を自動で算出してくれます!
="作業完了までの営業日数:" & NETWORKDAYS(A1, B1, 祝日範囲) & "日"
→ 文中に営業日数を動的に埋め込むことも可能です。TEXT
関数と併用して書式整形するのもおすすめ。
勤怠管理や有給日数のカウントに使う
有給取得期間の平日分だけをカウントしたい場合にも便利です。
=NETWORKDAYS(A1, B1, 祝日リスト)
→ 期間中の「平日のみの有給取得日数」がわかります。
まとめ:NETWORKDAYS関数のチェックポイント
- 土日を自動で除外してくれるから、営業日数の計算に最適
- 祝日は範囲で指定すれば除外できる(ただし日付形式に注意)
- 日付形式の統一・空白セルの除去がミス防止のコツ
- 工数管理・有給取得・納期カウントに広く使える