スプレッドシートで関数を作成しているとき、
「同じ計算を何度も書いてる…」
「式が長くなってきてゴチャついてきた…」
そんな経験ありませんか?
そんなときにとっても便利なのが、今回ご紹介する LET関数!
ちょっと難しそうな見た目ですが、実はすごく実務向き。
数式を見やすく・使いやすくする力を持っています✨
今回の記事ではLET関数の使い方をわかりやすく解説していきます!
LET関数ってなに?
LET関数は、数式の中でよく使う値や計算に「名前」をつけて、
それをあとから何度も使い回せる関数です。
かんたんに言うと、変数を使えるようになる関数です。
LET関数の書き方
=LET(名前1, 値1, 名前2, 値2, ..., 最後にやりたい計算)
ちょっとごちゃっとしてますが、
「名前 → 値」を1組ずつ登録していって、最後にやりたい計算をするイメージです。
さっそく使ってみよう!
たとえば、こんな表があるとします👇
A列(商品名) | B列(単価) | C列(数量) |
---|---|---|
商品A | 500 | 2 |
商品B | 300 | 5 |
商品C | 800 | 1 |
これに対して、D列に「割引後の売上(10%引き)」を出したいとします。
LETなしだとこう
=B2 * C2 * (1 - 0.1)
短いけど、「0.1ってなに?」ってなりますよね。
LET関数を使うと
=LET(
単価, B2,
数量, C2,
割引率, 0.1,
単価 * 数量 * (1 - 割引率)
)
👉 ぱっと見て「割引率=10%」ってわかるし、式の意味も見えやすくなります!

実務でよく使う!LET関数の活用例3選
① よく使う値を何回も使いたいとき
A列(売上) | B列(原価) |
---|---|
1000 | 700 |
2000 | 1300 |
3000 | 2200 |
たとえば「原価率」と「利益率」を計算したいとき、こう書けます👇
=LET(
売上, A2,
原価, B2,
原価率, 原価 / 売上,
利益率, 1 - 原価率,
利益率
)
👉 途中で出した「原価率」を別の計算にも使えて、式が超スッキリ!

② 長いIF文を読みやすくしたいとき
A列(商品名) | B列(単価) | C列(数量) |
---|---|---|
商品A | 1000 | 3 |
商品B | 2500 | 1 |
商品C | 4000 | 2 |
合計金額が5,000円以上なら送料0円、それ未満なら500円にしたい場合👇
=LET(
合計, B2 * C2,
送料, IF(合計 >= 5000, 0, 500),
合計 + 送料
)
👉 送料の計算部分を名前で分けたことで、処理がとっても読みやすくなってます◎

③ 何度も同じ計算をしている式を整理したいとき
たとえば、商品の税込価格を出したあと、さらに「10%引きのセール価格」を出したいとき👇
=LET(
単価, B2,
税率, 0.1,
割引率, 0.1,
税込, 単価 * (1 + 税率),
割引後, 税込 * (1 - 割引率),
割引後
)
👉 「税込」と「割引後」を分けて書けるので、あとから見ても式の意味が一目瞭然!

LET関数の注意ポイント
注意点 | 内容 |
---|---|
名前と値は必ずペアで書く | 名前1, 値1, 名前2, 値2,…と交互に書く必要があります。 |
最後は「やりたい計算」で終わる | 一番最後には実際に計算したい数式を書く必要があります。 |
名前は再利用できる | 同じ名前で上書きもOK(ただし使いすぎ注意)。 |
最大126個まで定義できる | まず使い切ることはないですが一応制限あり。 |
まとめ:LET関数でスプレッドシートがもっと読みやすく!
LET関数を使えば、
✅ よく使う値に名前をつけてスッキリ
✅ 同じ計算を何度も書かなくてOK
✅ 長くなりがちな式も見通し良くなる
などなど、ふだんのスプレッドシート作業がとっても快適になります!
「数式が読みづらくなってきたなぁ…」というときは、ぜひ LET関数を取り入れてみてくださいね🧼✨